Webサイトのフッターでおなじみの「©」や「Copyright 」コピーライト表記。多くの制作者が「とりあえず慣習で」入れていることも多いこの表記ですが、実はその深い意味や、現代における必要性を正しく理解している人は意外と少ないかもしれません。
Webサイトにおけるコピーライト(著作権表記)の基礎知識と、推奨スタイルを分かりやすく解説します。
コピーライト表記のルーツ
著作権の保護には、歴史的に2つの考え方がありました。
- 無方式主義: 作品を作った瞬間に自動で著作権が発生する
- 方式主義: 登録したり、決まった記号を表示したりしないと著作権を認めない
この「ルールが違う国同士で、どうやってお互いの著作権を守るか?」という問題を解決するために、1952年に誕生したのが万国著作権条約です。
万国著作権条約では、「指定のコピーライト表示していれば、面倒な登録手続きが必要な国でも著作権を認めてあげましょう」という画期的な提示しました。これにより、Webサイトなど著作権を主張したい制作物にコピーライトが表示されるようになりました。
コピーライト表記の意味と目的
コピーライト(Copyright)表記は、そのWebサイト内のコンテンツ(デザイン、文章、画像など)の著作権が誰に帰属しているかを外部に示すためのものです。
コピーライト表示の主な目的
- 著作権者の明示:「このコンテンツの責任と権利はこの人にあります」という宣言
- 無断転載の抑止:権利関係をはっきりさせることで、安易なコピーを防ぐ心理的ハードルにする
- 万が一の際の証拠:著作権侵害が起きた際、いつから誰が権利を持っていたかを主張する一助にする
実は「書かなくても著作権は守られる?」
日本を含む多くの国が加盟している「ベルヌ条約」により、著作権は作品を作った瞬間に自動的に発生します(無方式主義)。つまり、法律上はコピーライト表記がなくても、あなたのデザインや文章は守られているのです。
それでも「表示する必要性」がある理由
昔は、方式主義(表記がないと保護されない)時代があったため、その名残で今も表記が続いているといった経緯もあります。
では「書かなくてもいいなら必要ない?」と思うかもしれませんが、実際は表示を推奨する目的があります。
コピーライト表示する目的
- 管理されている信頼感:発行年号や著作権を宣言しているなど、サイトがしっかり管理されていることを伝えられます
- トラブルの防止:「著作権フリーだと思った」という言い逃れをさせないための意思表示になります
- サイトの完成度:ユーザーにとって「フッターにコピーライトがある」のは見慣れた光景であり、サイトの信頼感や安心感につながります
実は間違っている表示
よく見かける下記のような表記。
Copyright © 2008-2020 AAA inc. All Rights Reserved.
実は間違っていたり、修正したい点があります。
修正したいポイント
- コピーライトの重複:「©(コピーライト記号)」が「Copyright」と同じ意味を持つため、併記する必要はありません
- 年号の更新漏れ:最新の年号「-2020」はサイトが運用を続けているのであれば最新に更新するべきですい
- 会社の英語表記違い:会社名の「Inc.」は、iを大文字にするのが一般的です
- 不要な文章:「All Rights Reserved.」は、書かなくても法的な効力は変わりません
プロが教える!推奨する表示方法
下記のようなシンプルな表記でも、著作権の所在が明確であり、しっかりと権利を宣言できます。

コピーライト記号
「©」が国際的に有効な記号になります。「Copyright」を併記する必要はありません。
発行年
Webサイトの公開など、著作物を発行した年を4桁で表示します。更新年も記載した「2008-2025」のような表記もありますが、更新年は都度更新が必要になってしまうので、公開年のみでかまいません。
著作権者の名前
会社名などを英語(ローマ字)で表記します。
会社表記
会社の英語表記は略字で表記するのが一般的です。
| 表記 | 意味 |
|---|---|
| Co. | Companyの略語です |
| Co., Ltd. | Company, Limitedの略語で、有限責任を意味するLtdが付いており、日本企業が「株式会社」を表す時によく用いられます |
| Corp. | Corporationの略語で、法的手続きの完了により法人として認められた事業組織を表しています |
| Inc. | Incorporatedの略語で、「法人組織」という意味をもちます |
最後に
コピーライト表記は、単なるフッターの飾りではなく、Webサイトの知的財産を守るという意思表示であり、サイトの信頼性を支えるものでもあります。
せっかくなので、その歴史や意味を理解した上で、スマートな表記をしてみてはいかがでしょうか。

