LP改善A/Bテストツールの選び方|無料あり!おすすめサービス比較

「LPのCVRを改善したいけど、何から始めればいいかわからない…」
「A/Bテストツールがたくさんあって、どれを選べばいいか迷っている」

LP(ランディングページ)の成果を最大化するためには、A/Bテストによる継続的な改善が不可欠です。しかし、数あるツールの中から自社に最適なものを見つけるのは簡単ではありません。

この記事では、A/Bテストツールを選ぶ際のポイントと、おすすめのツールを厳選してご紹介します。

目次

A/Bテストツールを選ぶ際の3つのポイント

まずは、ツール選びで失敗しないための重要なポイントを押さえましょう。

目的と予算に合っているか

A/Bテストツールの機能や料金はさまざまです。

  • LPO(ランディングページ最適化)に特化しているか?
  • ヒートマップやアクセス解析など、他の機能も必要か?
  • 月額費用はどのくらいか?

など、自社の目的と予算を明確にしておくことが大切です。特に、高機能なツールは高額になる傾向があるため、必要な機能を見極めることが重要です。

操作性とサポート体制はどうか

テストを継続的に行うには、担当者が使いやすいツールであることが不可欠です。

  • 直感的に操作できるか?(ノーコードでテストパターンを作成できるか)
  • 日本語でのサポート体制は充実しているか?
  • 導入時のサポートやコンサルティングサービスはあるか?

海外製のツールでも、日本語でのサポートを提供している代理店がある場合も多いので、事前に確認しておきましょう。

他のツールとの連携は可能か

すでに利用しているWebサイト分析ツール(Google Analyticsなど)や、MAツールなどとの連携が可能かどうかも確認しましょう。データの連携がスムーズに行えると、より深い分析や施策の実行が可能になります。

おすすめA/Bテストツール7選とメリット・デメリット

これらの選び方を踏まえ、特におすすめのA/Bテストツールを7つご紹介します。

Optimize Next

Optimize Nextは、Google Optimizeの後継ツールとして多くの企業に選ばれている国産のA/Bテストツールです。有料プランもあるものの、無料プランでのテスト回数や機能にほぼ制限がなく、無料プランでも十分なパフォーマンスを発揮してくれます。

Google Optimizeに似た使いやすいUI/UXと、Google Tag Manager(GTM)をベースにしたサーバーレスな仕組みが特徴です。

メリット

  • 無料かつ制限なし:無料プランでもテスト回数や機能に制限がないため、コストを気にせずA/Bテストを始められます
  • 日本語対応:国産ツールであるため、UIやヘルプドキュメントがすべて日本語で提供されています
  • 導入が簡単:GTMベースのため、サイトへの導入が非常に簡単です。サーバーの知識や専門的なプログラミングスキルがなくても、すぐにテストを開始できます
  • 使いやすいUI:Google Optimizeに近い操作感なので、Optimizeの利用経験者であればスムーズに移行できます
  • GA4との連携が容易:Googleアナリティクス4(GA4)との連携が簡単にでき、テスト結果を詳細に分析できます

デメリット

  • 多変量テストには不向き:複数の要素を同時にテストする多変量テストには対応していません
  • 高度なカスタマイズには制限がある:要素の変更など、視覚的なエディタでできる範囲のA/Bテストには向いていますが、複雑なロジックや高度なカスタマイズには向いていません
  • 機能のシンプルさ:高機能な有料ツール(OptimizelyやVWOなど)と比較すると、ヒートマップやセッションリプレイといった統合的な分析機能は備わっていません

Optimize Nextは「Google Optimizeの代替ツールを探している」「コストをかけずにA/Bテストを始めたい」「複雑な機能は不要で、シンプルにLPの改善を回したい」といった企業に最適なツールと言えます。

Juicer

Juicerは、Webサイトの訪問者を分析し、コンバージョン率改善のための施策を実行できるWeb接客ツールです。A/Bテスト機能だけでなく、自動ペルソナ作成やヒートマップ、ポップアップ表示など、Webサイトの最適化に必要な機能が豊富に提供されています。

メリット

  • コストを抑えて始められる:基本機能が無料なため、A/Bテストを初めて導入する企業や、小規模なサイトでのテストには非常に有効です
  • 簡単な操作:直感的なUIで、専門知識がなくてもテストの作成や分析を行うことができます
  • ワンタグ導入:ウェブサイトに1行のタグを埋め込むだけで、すべての機能が利用可能になります
  • オールインワン:A/Bテストだけでなく、ユーザー分析やヒートマップなど、複数の機能を一つのツールで利用できるため、効率的な改善活動が可能です
  • Googleアナリティクスとの連携:Googleアナリティクスと連携することで、より詳細なデータを分析できます

デメリット

  • 多変量テストには不向き:複数の要素を同時に変更して効果を検証する多変量テストには対応していません
  • 高度なテストには制限がある:コンテンツの配置変更や、URLを振り分けるような複雑なテストには対応していない場合があります
  • 有料オプションあり:基本機能は無料ですが、より高度な機能やレポートの自動生成などは有料オプションとなります
  • 機能のアップデート:サービス内容や料金体系は随時変更される可能性があるため、最新の情報を確認することが重要です

Juicerは、「手軽にA/Bテストを始めたい企業」や、「Webサイトのユーザー行動を無料で分析したいマーケティング担当者」にとって非常に魅力的なツールです。一方で、複雑なテストや大規模なサイトの本格的な改善には、他の高機能なツールを検討する必要があるかもしれません。自社の目的や予算に合わせて、まずは無料の基本機能を試してみるのが良いでしょう。

Optimizely

Optimizelyは、世界で9,000社以上の導入実績を持つ、エンタープライズ向けのツールです。A/Bテストだけでなく、パーソナライゼーション機能やサーバーサイドでのテストなど、高度な機能が充実しています。

メリット

  • 大規模なサイトでも安定した運用:大量のトラフィックがあるWebサイトや、複雑なシステム構成のサイトでも安定してテストを実施できます
  • 高度なテストが可能:複雑なテストロジックや、複数の要素を同時にテストする多変量テストなど、高度なニーズに応えることができます
  • 包括的な改善:A/Bテストだけでなく、パーソナライゼーション機能を使ってユーザーごとに最適なコンテンツを表示するなど、包括的なWebサイト最適化が可能です
  • 信頼性と実績:長年の実績と世界中の大企業での導入事例があり、信頼性が非常に高いツールです
  • テストの高速化:テスト結果の分析をリアルタイムで行うことで、迅速な意思決定と次の改善施策への移行をサポートします

デメリット

  • コストが高額:高機能でエンタープライズ向けであるため、導入費用や月額費用が他のツールと比べて非常に高額です
  • 導入の複雑さ:機能が多岐にわたるため、導入や設定に時間と労力がかかることがあります
  • 専門知識が必要:ツールを最大限に活用するには、マーケティングやデータ分析に関する専門的な知識が求められます

Optimizelyは「コストをかけてでも本格的にWebサイトの改善に取り組みたい」「大規模なサイトやアプリの最適化が必要」「高度なA/Bテストやパーソナライゼーション機能を活用したい」といった企業に最適なツールと言えます。一方で、シンプルにLPの改善を行いたい場合は、他のツールを検討するのが賢明です。

VWO(Visual Website Optimizer)

VWOは、世界6,000社以上で導入されている、インド発のグローバルツールです。A/Bテストに加え、ヒートマップやセッションリプレイ機能なども備えており、LPOに必要な機能がオールインワンで揃っています。

メリット

  • 使いやすい操作性:ビジュアルエディタが直感的で、初心者でも簡単にA/Bテストを開始できます
  • 包括的な分析:テスト結果の分析だけでなく、ヒートマップやセッションレコーディングでユーザーの行動を可視化することで、「なぜコンバージョンしなかったのか」というインサイトを得ることができます
  • 多機能で効率的:複数のツールを使い分ける必要がなく、VWO一つでWebサイトの分析からテスト、改善までを効率的に進められます
  • 日本でのサポート体制:日本に公式代理店があり、日本語での導入サポートやコンサルティングを受けることができます

デメリット

  • コストが高額:高機能な分、他のシンプルなA/Bテストツールと比較して費用が高めになる傾向があります
  • 機能の複雑さ:機能が多岐にわたるため、すべてを使いこなすには時間と学習コストがかかる場合があります

VWOは「コストをかけてでも包括的にWebサイトを改善したい」「A/Bテストだけでなく、ヒートマップなどのユーザー分析も一つのツールで行いたい」「直感的な操作性でテストを回したい」といった企業に最適なツールと言えます。多機能で使いやすい点が大きな強みです。

AB Tasty

AB Tastyは、A/Bテストやパーソナライゼーション機能を提供する、フランス発のWebサイト最適化プラットフォームです。直感的な操作性と豊富な機能を兼ね備えており、多様な顧客体験(CX)の改善に活用されています。

メリット

  • 導入のしやすさ:ノーコードでテストを作成できるため、エンジニアのリソースが少ないチームでもすぐにA/Bテストを開始できます。
  • 多機能で包括的な改善が可能:A/Bテストだけでなく、パーソナライゼーションやWeb接客機能を活用することで、より深くユーザー体験を改善できます
  • 柔軟な価格設定:企業の規模や利用目的に応じた柔軟なプランが用意されており、中小企業から大企業まで幅広く対応できます。
  • カスタマーサポート:日本にも拠点があり、日本語でのサポートを受けられるため、導入後も安心して利用できます

デメリット

  • 導入コスト:他の無料ツールやシンプルな有料ツールと比較すると、初期費用や月額費用は高くなる傾向にあります
  • 機能の多さ:多機能である反面、すべての機能を使いこなすにはある程度の学習が必要になる場合があります

AB Tastyは「コストをかけてでも包括的なWebサイト改善に取り組みたい」「エンジニアのリソースを割かずにテストを高速で回したい」「A/Bテストだけでなくパーソナライゼーションにも力を入れたい」といった企業に最適なツールと言えます。特に、ノーコードでの手軽さと豊富な機能のバランスが取れている点が大きな強みです。

DLPO

DLPOは、日本国内で長年の実績を持つLPO(ランディングページ最適化)ツールです。A/Bテストだけでなく、多変量テストやパーソナライゼーション機能を備え、コンバージョン率改善に特化しています。

メリット

  • 高度なテストが可能:単純なA/Bテストだけでなく、多変量テストやパーソナライズ機能により、より深いLPOを実現できます
  • AIパーソナライズ機能:ユーザーの行動データや属性をAIが分析し、最適なコンテンツを自動で表示できるので、一人ひとりのユーザーに合わせたアプローチが可能です
  • 手厚いサポート:日本語でのサポートが充実しており、ツールの操作方法やテスト設計について気軽に相談できます
  • 豊富な実績:内での導入実績が豊富で、さまざまな業界の事例があるため、自社の課題解決のヒントを見つけやすいです

デメリット

  • コストが高め:高機能な分、初期費用や月額費用が高額になる傾向があります
  • 中小企業にはオーバースペックな場合も:シンプルなLP改善が目的の場合、多機能すぎて使いこなせない可能性があります

DLPOは「コストをかけてでも本格的にLPの成果を最大化したい」「複雑なテストやパーソナライズを導入したい」「日本語での手厚いサポートを重視する」といった企業に最適なツールです。

Kaizen Platform

Kaizen Platformは、日本企業が提供するWebサイト改善サービスです。A/Bテストツールとしての機能だけでなく、UI/UX改善の専門家ネットワークを活用できる点が大きな特徴です。ツール提供とプロフェッショナルによる改善提案を組み合わせたサービスで、自社にリソースがなくてもPDCAを回せる点が評価されています。

メリット

  • 運用負荷の軽減:自社内にA/Bテストの専門家やエンジニアがいなくても、プロに全てを任せられるため、運用にかかる手間と時間を大幅に削減できます
  • 高速なPDCA:専門家が複数同時にテストを進めることで、PDCAサイクルを高速で回し、短期間で成果を出すことが期待できます
  • クリエイティブの質の向上:多くのテスト実績を持つ専門家が、ユーザー行動に基づいた効果的なクリエイティブを提案・作成するため、テストの成功率を高められます
  • 包括的な改善:テスト結果の分析にとどまらず、その後の具体的な改善施策まで踏み込んだ提案を受けられます
  • 日本語での手厚いサポート:日本企業が提供するサービスであるため、日本語でのコミュニケーションがスムーズで、日本の商習慣に合わせた運用が可能です

デメリット

  • コスト:専門家によるコンサルティングや制作が含まれるため、単純なツール利用料よりも高額になる傾向があります。料金体系は要問い合わせとなります
  • 内製ノウハウが蓄積しにくい:外部に運用を任せるため、自社チーム内にA/Bテストの知見やノウハウが蓄積されにくい可能性があります
  • 即時性の課題:全てを任せるため、急なテストの実施や細かな修正にはタイムラグが発生する場合があります

Kaizen Platformは、Webサイトの改善に特化したサービスで、単なるツール提供にとどまらず、専門家によるテストの企画・実行をセットで提供することが最大の特徴です。

A/Bテストルーツの特徴・機能を比較

項目Optimize NextJuicerOptimizelyVWOAB TastyDLPOKaizen Platform
A/Bテスト
多変量テスト××
パーソナライゼーション×
ヒートマップ×他ツールと連携他ツールと連携
サーバーサイドテスト×××
日本語サポート代理店経由代理店経由
費用感無料〜無料〜高額
(トラフィック量に応じた料金)
無料〜高額
(月間アクセス数に応じた料金)
中〜高額
(要問い合わせ)
中〜高額
(月額10万円~)
高額
(要問い合わせ)

まとめ

「A/Bテストは難しそう」「費用がかかるのでは?」そんな風に考えていた方もいるかもしれません。しかし、Optimize Nextのように無料で手軽に始められるツールがたくさんあります。

A/Bテストの最大のメリットは、「なぜLPの成果が上がらないのか?」という根本的な課題を、データで解明できることです。感覚や経験に頼らず、ユーザーの「本当の声」を聞くことができます。

この記事が、あなたのLP改善の第一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。

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