LPOで費用対効果を爆上げ!3つの極意と成功事例

リスティング広告やSNS広告に多額の費用を投じているのに、なかなかコンバージョン(CV)に繋がらない…。もしあなたがそう感じているなら、それは広告の問題ではなく、ランディングページ(LP)に原因があるかもしれません。

広告費を増やさずに成果を向上させる施策、それがLPO(Landing Page Optimization)です。今回は、LPの費用対効果を最大限に引き上げるLPOの極意と、具体的な成功事例を解説します。

目次

LPOとは?

LPOは「Landing Page Optimization(ランディングページ最適化)」の略で、LPを改善することでコンバージョン率(CVR)を高めるマーケティング手法です。

どんなに優秀な広告で集客しても、訪問者がLPで離脱してしまえば、それまでのコストは無駄になってしまいます。LPOは、LPのユーザビリティや訴求力を高め、広告からの流入を確実に成果に結びつけるための必須の取り組みなのです。

LPの成果を出すための3つの極意

LPOは単にデザインを変えることではありません。訪問者の心理や行動を深く理解し、仮説と検証を繰り返すことが重要です。以下の3つの視点からLPを見直してみましょう。

ユーザーを「迷わせない」導線の最適化

訪問者がLPにアクセスしてからコンバージョンに至るまでの導線は、シンプルで分かりやすいほど効果的です。

ファーストビューの改善

訪問者が最初に目にする画面(ファーストビュー)で、「誰のための、何を解決するしてくれるか」を明確に伝えましょう。ターゲットの興味をつかむキャッチコピーや、サービス内容などが一目で伝わるデザインや画像などは重要です。

引用:15/e organic

引用:ENC/GNA

引用:BEAUTIS

CTAの改善

CTA(Call to Action)は、訪問者をゴールへ導く「道しるべ」です。デザインや文言、配置を工夫して、訪問者が迷わずクリックできるようにしましょう。「送信」ではなく「無料で資料をダウンロードする」など、具体的な行動を促す文言が効果的です。

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入力フォームの最適化

フォームの入力項目が多すぎると、訪問者は途中で離脱してしまいます。できるだけ項目を減らし、入力の手間を最小限に抑えましょう。

ユーザーの「不安を解消する」信頼性の向上

訪問者は、知らない企業やサービスに対して少なからず不安を抱いています。その不安を払拭し、信頼を獲得することがコンバージョンに繋がります。

社会的証明(みんなの意見)

利用者の満足度や、お客様の声、導入事例、メディア掲載実績などをLPに掲載することで、「多くの人が利用している信頼できるサービスだ」と安心感を与えられます。

権威性を説明

専門家や有名人の推薦コメント、受賞歴、特許や認証情報などを載せることで、サービスの信頼性を高められます。(権威性はSEOでも重要な要素です)

引用:ロイテリ

引用:NMN taisho

実績データを提示する

累計販売数、導入企業数、継続率などの客観的データを明示することは有効です。見やすさを考えグラフや図で視覚的に伝えましょう。

引用:LESINO

引用:iTutor

疑問を先回り

ユーザーが抱く疑問を先回りして答えてあげることで不安を解消できます。Q&Aなどを活用し「返品できるか?」「どれくらいで届くか?」など、安心感を与える情報を網羅してあげましょう。

ユーザーの「興味を惹きつける」訴求力の向上

訪問者が最後までLPを読み進め、行動したくなるような魅力的なコンテンツが必要です。

「ベネフィット」を具体的に語り、未来を想像させる

ユーザーは、商品やサービスそのものよりも、それがもたらす「未来の自分」や「得られる良いこと(ベネフィット)」に関心があります。「〇〇な機能があります」と羅列するだけでなく、「この機能によって、あなたの〇〇という悩みが解決し、〇〇な状態になります」と具体的に伝えましょう。

改善ポイント

  • ユーザー視点:ユーザーの立場でベネフィットを説明する 例)「高画質カメラ搭載」→「お子様の最高の笑顔を、鮮明な思い出として残せます」
  • Before・Afterの提示:商品・サービス利用前後の変化を視覚的・具体的に示し、ユーザーが自分事として未来を想像できるようにします
  • 数字で裏打ちされた効果:「〇〇%コスト削減」「作業時間〇〇時間短縮」など、具体的な数字は信頼性を高め、ユーザーの興味を引きつけます

ストーリーテリングで感情に訴えかける

人間は物語に強く惹きつけられます。単なる情報の羅列ではなく、ストーリーとして語りかけることで、ユーザーは感情移入しやすくなり、LPへの滞在時間も延び、結果的に記憶にも残りやすくなります。

改善ポイント

  • ターゲット層を明確に定義:ペルソナを設定することで、より効果的なストーリーを構築し、ユーザーに響くメッセージを伝えることができます
  • 失敗談や悩みも語る:ポジティブな内容だけでなく、失敗談や悩みなどネガティブな内容も盛り込むことで、聞き手からの共感を得やすくなります
  • 具体的に語る:ストーリーに信憑性を持たせるため、各シーンを正確に描写したり、数字的なデータは正確な値を伝えるましょう

成功事例に学ぶLPOの実践

これらの極意をどう活かすのか、具体的な事例を見てみましょう。

事例1 法律相談LPのCTA改善

課題

訪問者がLPに興味を示しているが、CVにつながらない。

改善事例

CTAボタンの文章を「無料相談を申し込む」から、「1分で完了!専門家へ無料相談する」に変更。

効果

フォーム完了率が1.5倍に改善しました。

CTAにて「簡単さ」と「専門性」を訴求することで、ユーザーの不安を解消し、行動を後押しした事例です。

事例2 サブスクサービスLPの改善

課題

スクロール率は向上したが、離脱が多くCVRが上がらなかった。

改善事例

LPに利用者のインタビュー動画を追加し、サービス導入後の生活の変化を具体的に紹介。

効果

サービス申し込み率が20%向上。

実際の利用者の声という説得力のあるコンテンツが、訪問者の不安を取り除き、購入の意思決定を促しました。

事例3 インターネットサービスLPのファーストビュー改善

課題

ファーストビューの訴求内容が抽象的で、訪問者がサービスの内容をすぐに理解できず、離脱率が高かった。

改善事例

「あなたのビジネスを加速させます」といった抽象的なキャッチコピーから、「わずか1ヶ月で営業の生産性を200%向上させるSaaSサービス」に変更。

効果

資料請求率が1.3倍に向上。

ターゲット層が抱える課題を明確に提示し、その解決策としてサービスを訴求する構成に変更しました。抽象的なキャッチコピーから、具体的な数値を入れることで、ファーストビューを見ただけでサービスの価値が伝わるようになりました。

まとめ

LPOは、LPを改善し続けることで費用対効果を最大化する、コストパフォーマンスの高いマーケティング施策です。

広告費を増やす前に、まずはLPを徹底的に分析し、「ユーザーを迷わせない」「不安を解消する」「興味を惹きつける」という3つの視点から改善を重ねていきましょう。地道な改善の積み重ねが、あなたのビジネスに大きな成果をもたらします。

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